Supporting manufacturing
新興刃物の製品は鋼板を作る複数の工程で使われており、トップクラスのシェアを占めているものもあります。もし、新興刃物の製品がなければ、モノづくりの最上流に位置する鋼板の製造に大きな影響を与え、様々な製品の製造が滞ってしまうかもしれません。
新興刃物の製品はモノづくりの最下流、廃棄物を処理するスクラップ処理施設でも活用されています。
大型金属材を細かくしたり、色んなものが混在する廃棄物を破砕するには適切な硬度・靭性を持った刃物が必要です。
長年培った熱処理・加工技術を活かし、多様な破砕物に対応する刃物を提供することで環境問題にも貢献します。
処理された金属片やプラスチック片などの多くはリサイクルされ再び利用されます。
レアメタル・貴金属の都市鉱山と称される電子機器基盤の破砕用刃物の開発等にも取り組んでいます。
新興刃物は持続可能な社会を維持するため、環境向け製品を積極的に展開していきます。
このように、新興刃物の製品は身近にありませんが、身近な至る所にあるものに関わる製品を製造しています。
みなさんもモノづくりを支える製品に携わる大切なお仕事に挑戦しませんか?
初めての方へ
工業用刃物・部品について
弊社で製造する工業用機械刃物には特殊鋼が使用されています。
特殊鋼とは通常の鋼材に比べて特定の特性や用途に適した製品を製造するために、合金元素を添加して調整された鋼です。硬度、耐摩耗性、耐熱性、耐腐食性など、さまざまな特性を持つ特殊鋼があり、それぞれの用途に合わせて選択されます。
そのなかでも弊社では、刃物には主に工具鋼、部品には構造用鋼、ステンレス鋼、軸受鋼と呼ばれている鋼を使用しています。その分類の中でも枝分かれした材料があり、JIS鋼種だけでも非常に多く存在し、あらゆる用途の素材として使用されていますが、弊社では更にJIS鋼種以外のオリジナル刃物用鋼をユーザー様向けに数多くラインナップし、用途別に提供しています。
素材と同様に刃物づくりに最重要なのが熱処理と呼ばれる工程です。更なる刃物の特性(個性)を引き出す処理で、数種の設備・熱処理法を採用し、実施しています。
高級な熱処理設備をもってしても、製品の用途によってその熱処理の手法は多岐に渡ることから、処理法の選定を誤ると、製品としての機能を十分発揮できません。
処理物に狙った特性を与える熱処理をするには、熱処理技術、作業技術が重要且つ必要であり、そのノウハウが個性をもった製品を生み出すことになります。
最終的に高精度な研磨加工で鋭利に仕上げられた刃物は鉄鋼・自動車・船舶・建築等多くの業界で活躍しています。